佐山雅弘の音楽旅日記

「風に追われてあなたはライオン、私はあなたを愛して戸惑うペリカン…」歌ってるのは伝兵衛、ベースは石井康二、オレが入ってDustというユニットにPonta氏をゲストに迎え、せっかくだからと氏が本家大本ドラマーだった陽水の曲の中でも特にシュールで、伝兵衛も大好きな歌を演る時、何とPontaは、まるで違うアプローチ、情景だけがあって、定拍は刻まない。

しかし大きな流れと一拍の長さは確実に伝わる…という魔法のようなドラミングをし、和歌山の50人キャパのライブハウス”Covern Club”に埋まった120人を多分味わったことのない世界に連れて行ったのだが、一番痺れていたのはオレだろう。音楽はやってもやっても発見があるが、この男には特に驚かされる。ドリカムのドームツアーからキャラバンに乗せられてのライブハウスツアーまでとの姿勢は見習いたい所だが、体力….というよりは精神体力とでもいったものが要るのだろう。

前日の熊本鏡町ホール柿落としコンサートの後の打ち上げをきっちり済ませてから夜走り800キロで歌う伝兵衛も気力体力共偉いけど、歌手なんだから、もう少し恵まれた環境にしてやりたいもんだ、と言いながら飛行機移動と送り迎え付きのオレとPontaって冷たい?

逸話4
武田和命(カズノリ)の巻Part -1

奈良のライブハウス”Drum”で”You Don’t Know What Love Is”を演奏していた武田Quintet(Ts. 武田和命;G. 広木光一;Pf. 佐山雅弘;B. 吉野弘;Dr. 小山彰太)。独特の太い音でワンコーラスたっぷりバラードで吹き、2nd コーラスにかけてDr.の小山彰太が倍tempoに向かってるのに合わせ息を吹き込むその瞬間、顔が信じられない程膨らみ、メンバー一同”凄い音”が来るぞと身構えるが一向に音が出ない。やがて4小節も経つ頃「ゴクン」という音と共に頬はすぼまり、喉仏が何度か上下した。連日の深酒で、思い切り息を吸った拍子に戻してしまっていたのである。「さすがだなァ武田さんは」とは吉野の言。「こないだ××さんはサックスの朝顔に吐いてたもんなァ」

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