伝兵衛との記 Jan 16

2015年1月17日
伝兵衛との記 Jan 16

 洲本の食べ物の話。両立の不思議。
幼い頃から慣れ親しんだ美味しさと、大人になってから覚えた、ナマまたはナマに近い調理法が両立しているのだ。あなご・ふぐはしゃぶしゃぶというか昆布も敷かない煮立った鍋にさっと湯通し。カワハギは定番の肝に付けて刺身で頂く。のだが、札幌でも博多でも富山でもない僕の知っていた関西味わいがあるのですね、これが。それでいて小さい頃には食べた記憶が無い、つまり大阪尼崎では味わえない新鮮さがある。
大分には鳥の天麩羅があってとてもうまい。不思議と全国的にはない。同じように淡路にはタコの天麩羅があって不思議と全国的には見当たらない。これが僕はどうにも好きである。たこ焼き文化とはまた違う種類の憧れなのだが、良いタコが近くで獲れる地域文化とは根っこの所で繋がっているのかも知れない。
このタコの天麩羅も記憶にある味とは打って変わって刺身をふわりと来る見込んだような、刺身以上に味の本質を浮き立たせている。元来天麩羅の効用はそこなんだけど、タコにおいてこの世に天麩羅と云う調理法があって本当に有り難い、とまで感謝してしまったのだった。

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