名古屋滞在記プラスα

2014年12月28日
名古屋滞在記プラスα

身辺雑記
金曜日には更新を心がけてはいたが先週の火水木と3日間の名古屋滞在につづいて金曜日はフジテレビに直接入って丸一日の収録だったので果たせなかった。伝兵衛話は今週末に伸ばして名古屋での身辺雑記を・・・
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久しぶりの松田昌とのデュオはさるお医者さまのクリスマスパーティにお呼ばれ。名作“楽しいバス旅行”名アレンジ“月の砂漠”など堪能するとともにピアノの引き心地も復調を実感出来て良かった。
翌日はオフ。11時に起きてゆっくりとテレビ塔まで散歩。入院中夢に見たユリのチキンライス。一口入れては砂時計。2分経ったら次の一口、というのを心がけている。これはこれで立派な闘病なのだ。だからひとさまと一緒の時は3分の1程で食事が終わる。いっときの可能摂取量もそのくらいだからちょうど良い。
今日はアナログレコードでジャズを聴きながらチビチビと。たっぷり1時間かけて食事。ケーキセットでまた1時間。最近初訳されたパールバックを読みながら「これぞジャズ喫茶の楽しみ」を満喫。
部屋食料を仕入れる。明治屋があったと思ったらいつの間にか閉店していた。ブルーノートお向かいのマルエイ。成城石井も入っていて喜んだがポールウインナはなかった。つねに腹八分なのでおやつといわずおかずと言わず身辺に食べ物が常備されていると安心なんである。
宿に帰って昼寝して後、小井政都志に教わった店を探す。あんかけスパゲッティの悪口で盛り上がっていた時に「あそこだけは旨いぞ」と聞いていた“そーれ”。たどり着いてみると床屋かと見まごうカジュアルさ。教わった通りに“ミラカンをクラッシックソース”で注文してから見回すにどうも盛りが良い。少なめにと頼もうかと思っているうちに出て来てしまう。ウインナとハムを同じように薄くスライスしたものがふんだんに乗っていて以前なら大喜びだが今は少量にて我慢しよう。
一口食べて砂時計待ちのあいだに肉類とタマネギを仕分けてままごとっぽく楽しい。我慢出来ずに選り分けたはずの赤ウインナを固まりでがぶり!「なんのこっちゃねん」などと一人突っ込みしながら、あららら完食してしまった。所要時間は1時間強。

翌クリスマス・ブルーノート出演当日は2時半集合。いつもは込み出す前の11時半を目指して訪ねる”以ば昇”に混雑後であろう1時半に行く。予想以上に空いていて庭に面した四人がけに一人でゆったり。「ラッキーですね」と笑いかけると「うちにとっちゃラッキーでもないですね」と笑いながら返してくれた。
ひつまぶしを待つ間の”う巻き”の時間。普通ならビールを飲みながらのところをお茶で。結構間が持つものである。池の鯉とバーチャル会話したりして。
“造られし瀧をのがれて錦鯉”
なんて一句ひねったりして。

酒には酔わず、贅沢な時間と食事に満足して現場へと向かったのでありました。
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身辺雑記について
“エッセイ”って一体なんなのだ!作品を書けない物書きともいえない物書きの常套手段か?と池澤夏樹さんに聞いた事がある。阿川佐和子がぼちぼち売れだす頃の話。
エッセイというのはモー・パッさんが始めた形式でフランス語をそのまま訳すと“試論”ということになる。考えてもたどり着かないが書き進めるうちに自分の考えが明確になってくることがある。そのために先ず書き出してみるというのはとても有効だし結果面白いものになるのです。その散文形式を拡大して「身辺雑記」にしたのは出版社の工夫でしょうね。お陰でタレント本も“エッセイ集”みたくなんだか賢そうな体裁になる。
流石に頭の良い人は説明もうまい。「で、阿川佐和子はどうなんです?」と食い下がると「佐和子さんは彼女自身がエッセイだから」・・・
当時はうまくはぐらかされた印象。そして十年以上経った現在。池上さんは河出書房で世界文学全集をプロデュースするし佐和ちゃんは今をときめく売れっ子作家だし、と喜ばしい限り。
「彼女自身がエッセイ」>>>阿川佐和子という“生き方のお試し”と読み解いてみるとなんと納得のいく事か。池澤さん、予言者でもあったのね。

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