「不条理劇」
12月16日(土) ◎「不条理劇」
ベケット「ハッピーな日々(Happy Days)」観劇。キララ富士見。
90分のモノローグ。
案に反して面白かったし、感動もした。
言葉のランダムな羅列から次第に何かが浮き上がってくるようなものか、との予想は間違っていた。
きれいな“ロンド形式”。
A.B.C.の各部分にそれぞれ特徴的なフレーズによって周期的に巡るそのキーワードの間に
挟まった散文的なエピソードの一つ一つが奥深いメッセージ(というよりはこちらに考えさせる)。
D.コーダ部分で初めて出てくる台詞のショッキングなこと。
が、それがやがてBやCにも現れるAのキーフレーズに収斂されてゆく。
エンディングはチャイコフスキーの絶望感かブラームスの諦観か。
いっそベートーベン的意思力による運命の克服にも見えるのは白色サスライトの効果か。
いずれにしても演出ですね。
ダブルミーニングは当節の芝居では当たり前(以上に前提条件になっている感あり)のことだろうし。