三木 俊雄さんのFaceBookからの引用 B’ridgeライブレポ
今日は佐山雅弘さんのB’ridgeを聴きに目黒ブルースアレーに。
客席は満員御礼。
CDでも思ったけど、やっぱり僕の聴きたかった佐山さんがそこにはあった。
今まで聴いたことのないくらいの純度の高い佐山さん。そしてその純度をさらに高める織原くんと福森くん。
佐山さんはMCで「最近は客の有り難みというものを感じるようになった。もともと僕にとってライブステージはドキュメント。こっちで勝手にやっていて、客はそれを面白がって聴きに来る。だからそれが1人であろうが2万人であろうが同じ。でも去年の夏頃から、あぁ、確かにお客さんの拍手からもらってるな、と感じるようになった」と語っていた。
終演後、「俺もこのトリオ、凄くいいと思うし、世間の評判もいいみたいなんだけど、それが何なのか上手く言葉に出来ない。三木はこういうのが聴きたかったって言うけど、それって何なんだ?」
このことは以前メールでも「今度ゆっくり聞かせてくれ」と言われていた。
ピアノを前にした絶好調の佐山さんとは裏腹に終演後はヘトヘトに疲れている様子だったので、僕の(幾分失礼な)ごく個人的な感想だと断った上で、思うところを手短に伝えた。
僕の思う佐山さんは、「サービス精神」の塊のような人。そしてそれが出来てしまう才能の持ち主。
例えばこんなエピソードがあった。
https://www.facebook.com/100001741536115/posts/923753157692727/
そして僕はよく彼に「佐山さん、そろそろ自分のためにピアノ弾きませんか?佐山さんのそういうのを聴きたいんです」というようなこと言っていた。
彼はその才能と技術を認められ、求められ、そしてそれ以上のことをやってのけることを信条としていたように僕には思えた。その溢れ出るサービス精神とそれを可能にする才能に対して絶対とも言える自信を持っているからこそ「客のことを考えたことなんかない」と言えたのだろうと。
しかしこのB’ridge での佐山さんはそういったところがすっかり削ぎ落とされた。見せびらかすようなところは一切無くなり、しばしばそれにマスクされていた音色、タッチ、タイム、アイデア、そして何より音楽がくっきりダイレクトに伝わって来る。
だからこそ彼がMCで言っていたことが僕にはとても深く響いてくる。
佐山さんはホッとした表情で頷いていた。
客席に戻るとプロデューサーの三木勝弘くん、実は僕が学生の頃に彼が習っていたギターの先生とライブをして終電を逃し、彼の家に泊めてもらったことがある、30年来の知り合い。彼の紹介で初めてお会いするピアニストの大野綾子さん、プロモーターの石田さん、そしておなじみ、ウィリアムス浩子さん。彼女とは10/5に南青山ボディー&ソウルでご一緒します。
佐山さんはいつも素敵な仲間たちに囲まれている。
三木 俊雄氏のFaceBookからの引用