佐山雅弘質問箱 2014年12月
ジャズとポップスの理論について | 投稿日時:2014/12/02 15:24 |
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来年高校3年生になります 学科は特に音楽ではなく普通科の理系です。 来年受験なのですが最近どうしても音楽の道に進んでみたいと思うようになりました。 子供の頃から一応ピアノはやっていたのですが、継続的ではなく中学生のときはほとんど弾いていませんでした 高校に入ってからは友達とバンドを組んでポップスに演奏しています。 ジャズはあまり詳しくなくて、ちょっと聴く程度なのですが先輩に相談したところジャズを勉強するとポップスやいろいろな音楽の理論について理解できるようになるよといわれてジャズを勉強してみようかと考えています。 ジャズとポップスはまったく別の音楽のように聞こえるのですが、理論は同じというのはどういうことなのでしょうか? |
佐山雅弘 Re:ジャズとポップスの理論について |
投稿日時:2014/12/02 21:18 | |
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佐山です。記念すべき質問箱第1号ですね。 ジャズとポップスはまったく別の音楽のように聞こえるのですが、理論は同じというのはどういうことなのでしょうか? 実にいい質問です。本当ですよね。僕も目ウロコです。 答:和音をコードネームで捉える所が共通しているのです。 解説:C(シーメジャー)とかGm(ジーマイナー)とかA7(エイセブン)など。 四方山話と効能:クラシックと民族音楽以外のほとんどの音楽がこの方式をとっている。逆にコード的な観点からクラシックや民族音楽を捉える事も出来る。最近はコードの知識が豊かなクラシックミュージシャン、和楽器奏者も多い。すると共通認識が出来るのでセッションが可能になるのです。 プチ歴史:ブルースやジャズが発展する中でこの方式が確立して同時代のカントリーミュージックその他も、その後に生まれたロックやフォークもリズムやメロディの形態は違っても和音の呼び方使い方、つまり音楽理論の多くの割合が共通する事になったのです。中でもジャズはコードの展開や応用の範囲が広く高度なので、ややこしいながらもジャズ的に理論を理解しておくことで”大は小を兼ねる”みたいにほぼ全てのジャンルの理論的把握ができるようになるのです。 最近はジャズ科のある音大も増えました。今いったようにポップス全般もカバーする意味でジャズ科と称していると捉えて良いでしょう。自分にあったレベルや校風、地域など考えて楽しい青春がおくれると良いですね。あ、レベルに関してはどの学校もかなり親切に初心者対応してるようであまり心配しなくて良いと思います。 |