入院月旦3 テレビ後編

2015年3月12日
入院月旦3 テレビ後編

 先日“大人のピタゴラスイッチ”というのに遭遇してとても嬉しかった。佐藤雅彦さんというひとがプロデューサー。いっとき一世を風靡した小沢健二の名伯楽でもある。
日本ジャズ史上重要なピアニストに佐藤允彦(サトウ・マサヒコ)さんがいるのだが別人物。
とにかく趣味が良いと言うか、的確と言うか、ものがよく見えていると言うか。そうだ!“上品”なのだ。教養の高さ、世間との相対(あいたい)、経済との兼ね合い、など才能を発する上での色んな苦労があるとして、上品さを失わずに作品の最終形までたどり着くのは至難の技だと思う。特にテレビというジャンルでは。
“1145”というのもこの人が手がけているようなのでチェックしたいと思ってはいるのだが、病気前は飲み会佳境な時間帯、退院後は睡眠のゴールデンタイム(22時〜26時)なんだよなぁ。
さて5時からは東京ローカルで「5時に夢中」。ニュースを8題取り上げて日替わりゲストがコメントをする。コメントになる場合よりも、そこからの話のとび方、井戸端会議的なところが面白い。個人的には取り上げるニュース自体が面白い。下ネタが多いが、そこを通じたリベラリズムというのはあるわけで、その辺りの切り口が、往年の“全中連(全国冷やし中華連盟)”を連想してわくわしている。多分僕だけだけど。
「バイオレンス」「ポルノ」「差別問題」この3つが検閲その他、国家権力の支配下にある象徴的な事柄。僕としてはバイオレンス×、ポルノ△、差別問題○なのだが、これらを取り上げて、その扱いようで人権その他リベラルな主張を盛り込む、ということがある。そうでないものも勿論いっぱいあって、そのことが「木を森に隠す」ことになって水面下の啓蒙・連帯にもなってゆく。
その辺りは月曜日が一番興味深く味わえる。
地方番組は全国を目指す傾向があり、それはとりもなおさず東京を意識することになる。だからこそ東京ローカルはどんな辺境地方より地方性を活かした番組作りが出来る。テーマ・切り口が自在、でセンスは都会的。お上をさほど気にしない按配もほどよく。「5時に夢中」は想像の翼を広げてくれる。
どんどんキナ臭くなる今とこれから。どのような変化が現れるか、現れないか。実はこっそり注視しているのだ。
「かくされた悪を注意深くこばむこと」谷川俊太郎“生きる”の中の一行。

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